学校法人文化学園

ハンバーガーメニュー

理事長挨拶 理事長挨拶

イメージイメージ

理事長 清木孝悦

文化学園は、1923年の創立以来、日本のファッション教育の中心的な存在としての役割を果たしてきました。そして現在、ファッションの幅広い分野で学生の多様な学びの意欲に応え、ファッション産業への人材育成はもとより、21世紀における服飾文化や生活造形の領域、それに関連する科学の分野において社会的使命を果たすべく、世界を視野にいれたファッションの拠点づくりに取り組んでいます。

そのために、国際レベルの教育研究環境を整えていくグローバリゼーション、ファッション分野の技術革新の中核的な役割を担っていくイノベーション、新しい発想ができ創造力ある人材の育成を目指すクリエイション、これら3つのキーワードと、地球環境保全のサステナビリティ、多様な人々の共生を目指すダイバシティの2つの視点を重要なファクターと考え学園の発展を目指しています。

文化学園には大別して教育部門と収益事業部門の2部門があります。教育部門として、文化学園大学(旧文化女子大学)は「新しい美と文化の創造」を建学の精神に掲げ、大学院博士課程までを持つ高等教育機関として高度な学術研究の機能を備え、また、文化服装学院は国内のみならずグローバルな視野でファッション産業界における人材育成の場としての機能を担い、世界で活躍するクリエイターを数多く輩出しています。そしてファッション分野での日本初の専門職大学院である文化ファッション大学院大学は、国際社会におけるファッションビジネスシーンで独自のブランドを確立できる新しい創造者を育成しています。文化外国語専門学校は、多くの国から留学生を受け入れ、日本語の専門教育機関としての役割を果たしています。

さらに附属機関として、服飾に関する教材開発や産学連携の共同研究を行う5つの附属研究所と、服飾関連資料の集積・情報提供を行う図書館、服飾博物館、ファッションリソースセンターを設置し、学内の教育・研究を支援するとともに、広く国内外の研究者や専門家、産業界にも活用されています。また、国際交流センターでは18か国64校におよぶ海外提携校・交流協定校との学術・文化交流や、留学希望者のサポートなどを行ない、知財センターでは、学内で生まれた特許や実用新案などの知的成果の保護を図り、社会貢献していくために、産官学の連携を進めています。

収益事業部門は文化出版局と文化購買事業部で構成されています。文化出版局では服飾研究誌「装苑」をはじめファッション関連の専門書や実用書の発行を行い、また、学園独自のカリキュラムを教科書として書籍化し、最先端の情報を発信しています。そして、ファッションデザイナーへの登竜門とされているファッションコンテスト「装苑賞」は、毎回優れた才能を発掘・支援するなど、わが国のファッション界に大きな貢献をしています。文化購買事業部では服飾教材や教科書の販売、オンラインショップの運営を行っています。さらに学園の事業として、隣接した23階建ての新宿文化クイントビルの共同運営を行っています。これらの収益は学園の経営を支える基盤の一つとなっています。

また、文化学園の国際的取り組みは、諸外国からの要請によるファッションを通じた文化交流事業、海外提携校とのコラボレーションや学術交流、40数か国からの留学生の受け入れ等、活発に行われています。そして国際ファッション工科大学連盟(IFFTI)の発足メンバーで国内唯一の正会員校となっており、2005、2014年には学園においてIFFTIの年次総会・国際会議を開催するなど、国際的な連携を深めております。

このように文化学園は、各部門の機能と成果を融合し、教育機関として常に新たな創造をなし得る人材の育成を目指して、永年培ってきた独自の研究・教育システムと国際的ネットワークを生かしながら、世界的なファッションの拠点としての役割を一層果たせるよう努めています。

学校法人文化学園